アニメシンデレラガールズは考察を追うのも楽しいということ

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毎週感想を楽しませて貰っている。それはそれとして春香と卯月のことについてだけ個人的に思うところがあったので、それをまとめてみる(読解力がないだけかもしれないけど)。僕は普段感想文を書く人ではないので、箇条書き。

  • アイマスプロデューサーの権能はアイドルに夢をかなえる力を与えることであって、夢そのものを与える力を持っているわけではない。
  • その力を持ったプロデューサーが卯月の元へ恐怖とともにやってきたのはなぜか? -> 卯月はアイドルになりたいという夢を本当は叶えたくなかったから、と考えるしかない。
  • 夢をかなえる力の代償は、職業としてのアイドルになることである。が、22話に至るまで卯月からプロ意識を感じられる描写は全く存在しない。プロ意識の塊である杏やみくが同じ部署にいるにも関わらず。
  • この問題が難しいのは、プロ意識があればそれで良いというものではないからだ。夢を与えられる存在であるためには、自分自身も何かしら夢を見る必要がある。これはアイドルにとって絶対的に必要な素質であると同時に、現実との矛盾をはらむ。
  • またこれは武内Pと美城常務のスタンスの違いにも表れている。常務は夢の形まで細かに指定してアイドルを夢の中に閉じ込めようとするが、CPにおいては夢の形は自由である。その代わりCPは優しくない。自己責任で夢を見なくてはならないからだ。
  • 実のところ卯月との相性はプロデューサーより常務の方がよいように思われる(常務の好みではないだろうが)
  • アイマスのアイドルは基本的に職業としてのアイドル性と自分自身の夢にズレがあることで自己のバランスを保っている。例えば天性の才能を持つ美希でさえ、その目的はキラキラ輝く存在になりたいということであって、アイドルはそのための手段にすぎない。アイマスとはアイドルになりたい女の子の話ではなく、アイドルになることで自己実現を果たす女の子の話である。
  • ここに例外がいる。アイドルになることそのものが夢である、天海春香と島村卯月である。
  • アイドルになりたいという夢は、自分自身がすでにアイドルになってしまったという現実と矛盾する。春香の場合、これは夢の喪失という形で現れ、夢をかなえられる存在でしかないプロデューサーも無力となってしまった。夢の再発見は結局当人が自分で何とかするしかないからだ。
  • 卯月は逆に現実が破綻した。夢を与える存在=アイドルとしての自分を支えられなくなってしまい、現場を(形はともかく)追い出されてしまう。何故なら、夢をかなえる代償に職業としてのアイドルを求めるプロデューサーとの契約が不履行となったからである。繰り返すがCPは優しくない。本当に優しいのは(しかしそれ故つまらないのは)常務の方だ。
  • ところで、卯月の採用理由は笑顔である。卯月の笑顔とは何なのかといえば、それは夢のかたまりのようなものだろうといえる。春香や卯月が天性のアイドルである理由は、二人が強大な夢の持ち主だからである。
  • 卯月の才能を最大限に発揮するには、この持って生まれた強大な夢を、現実的な能力として使いこなすしかない。
  • 卯月はプロデューサーとの出会いがもたらした恐怖をまだ乗り越えていないと考えるべきである。ということは、その解決は自分の中にある恐怖の正体を見極めてそれを乗り越える事によってしか得られない。
  • 探すべきは12時過ぎの魔法である。それは自分の靴で進む勇気である。ガラスの靴は助けてくれないはずだ。
  • 王子服といえば少女革命ウテナである。卯月は世界を革命するしかない。
  • 卯月にプロ意識は本当にないのだろうか?そんなわけはない。頑張るとはプロ意識の最も原初的な形であるはずだ。
  • 卯月がこれまでひたすら頑張ると言い続けてきたのは、それが破綻を企図した空っぽさの表れであると同時に、卯月の本質であると考える。
  • 卯月に足りないのは、自分の頑張りが本物であると信じる勇気である。勇気の問題であるならば、プロデューサーの権能の及ぶところであるはずだ。そしてこれは美城常務が与えてくれないことでもある。何故なら常務の価値観は結果が全てであって頑張りは評価の対象にならないからだ。また常務のプロデュース方針はアイドルたちに勇気を与えてくれるものではなかった。
  • 以上を持って、卯月の物語とは自分にとってのプロ意識の形を求める少女革命の物語ではないかと考える。これは春香が徹底してアマチュアリズムを貫くことと対照的である。

特にオチはなし。ストーリーの先読みとかは苦手だからしない。

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