悲しいが、リズム天国ベスト+は駄作である

リズム天国シリーズはGBA版からやってるから、ちょっと言わずにはおれない。

このゲームはなにをどう間違ったんだろう。ストーリ要素の不要性とかもあるが、とにかくプレイのテンポが全体的に悪すぎる。各所の仕様が完全に改悪であると思う。

個々のゲームは悪くない。そこはしっかりリズム天国であるからいいのだが、ゲーム全体をどう見せるかというレイアウトの劣化がどうしても気になるのだ。例えば「あのゲームはどこにあったかな」と思ったとき、これまでであればゲームすべてが平面上に配列されているからアイコンを見れば一目瞭然なのだが、ベスト+ではまずステージ選択を行わなければならない。しかもステージ間の接続は基本的に縦並びだから、行ったり来たりで目的のステージを見つけるまでの手順が恐ろしく面倒になっている。
多分開発者もそこに問題があるのを薄々分かっていて、パーフェクトキャンペーンに関してはわざわざショートカットを設けて飛べるようにしているのだが、それって本末転倒だろう。宮本茂のいう「アイデアとは複数の問題を一度に解決するものだ」という定義に照らしても問題を先送りにしてるだけなのは一目瞭然だ。
しかもストーリー要素だかなんだか知らないが、一々キャラクターが余計なセリフを喋ってくれるわけである。こちらとしては調子よくパーフェクトキャンペーンに挑みたいのに、受付の手続きで待たされるわけで、ノリ感を崩すこと甚だしい。
先ズレ、後ズレ表示や、キメ星もそう。あれは見せるべきではなかったと思うし、見せるにしても主張するようなやり方は良くない。しかも設定でオフにできる辺り、やっぱり開発側の迷いが感じられるように思う。

正直なところを言うと、Wii版もちょっと怪しいなという気がしていたのだ。ただ、あれはプラットフォームが家庭用機だったし、多人数路線を推していたから少し違うのは仕方ないと思っていた。初代が100点、ゴールドが(ペン操作でやや曖昧な点を引いて)95点とすれば、Wii版も80点ぐらいはあげられると思うし、そこまで駄目だとは思っていない。でもベスト+はいいところがない。残念だけども50点ぐらいの駄作だと思う。

恐らくなのだけれども、ゴールドの「社長が聞く」を読む限り、初代・ゴールドディレクターの大澤和義という人がWii版以降ディレクターを外れたことが相当大きいのではないだろうか。初期のリズム天国は、あのインタビューから受ける印象そのままの、恐ろしくストイックで余計なものが一切なく、それでいて裏設定やミニゲームなどやたら愛情あふれた無言の語りに満ちている作品だった。だから何回プレイしても飽きが来ないし、何か極めたくなるような魅力があった。しかも「極めなければ」と思わせる脅迫感はなくて、「僕はこれがいいと思うんだけどどうですか?」というような一歩引いた感じで、あのキッサ店のマスターのごとく大人なゲームだったわけだ。Wii版はまだなんとか持ちこたえていた感じがあるのだけど、ベスト+はもうボロボロである(謎の怪ゲー「ヤギ育成」だけはぶっ飛び過ぎてて好きだけど。もうリズム何も関係ないw)

あるいはつんくが本調子であればまた違ったのかもしれないけど、そこは本業でもない人間に求めることではないし、任天堂が面倒見るべきところであるからいうべきではないだろう。返す返すも全く残念である。

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